「僕に何かできることがあれば」とZOZO前澤氏もXで発信

 美術品コレクターとして知られる実業家の前澤友作氏(ZOZO創業者)はDIC川村記念美術館のコレクションの散逸を危惧し、自身のXで「僕に何かできることがあれば美術愛好家として協力したいと思っています」と発信している。

 前澤氏は同館が日本画の展示を終止した際に、国の重要文化財指定を受けていた長谷川等伯の《烏鷺図屏風(うろずびょうぶ)》を購入した実績がある。

前澤氏が購入した長谷川等伯の《烏鷺図屏風》

「株主の正義」と「美術館の正義」が正面からぶつかり合った格好の今回の一件。「資本コストや株価を意識した経営」を求める海外投資家と企業美術館との間に、今後もこうした意見の相違が生じる可能性は小さくない。

 DICでは12月末までに、美術館の今後に関する検討結果を公表するとしている。

ZOZO創業者の前澤友作氏も、DIC川村美術館のコレクション散逸を心配している(前澤氏のXへの投稿より)