ユーザーの3人に1人、メンタルヘルスが改善
ブラジルの有力誌「ヴェージャ」は、Xの停止により、Xユーザーの3人に1人がメンタルヘルスが改善したという調査結果を伝えている。同誌は、今回の最高裁による判断以前から、ブラジルではXに対するマイナスのイメージが広がっていたとも伝えている。
調査対象となった1400人あまりの74%がXのユーザーだったが、そのうち5分の1が不快なコンテンツに嫌気を覚え、既に使用を減らしていたという*6。
*6:Após suspensão do X, usuários relatam melhora na saúde mental, diz pesquisa(veja)
とはいえ、Xが今後、これまで以上にユーザーを減らすとは限らない。先のランキングデータを見ると、同期間中トップ25にも入っていなかったXは突然、9月18、19日に11位に、また10月9日には16位、10日には4位に返り咲いている。
9月18日はXのサーバー移行により、停止命令を受けていたにもかかわらず、ブラジル国内でXへの接続が可能になった日だ。(X側は接続可能となった事態について「意図的ではない」と釈明している*7)
*7:X、ブラジルで一時的に接続可能に サーバー変更の影響で「意図せず」と(BBC)
そして先述の通り、10月8日にはブラジル最高裁によりXの再開が許可されている。
今回は最高裁の指示に従ったとはいえ、依然としてXではユーザーの安全性が十分に重視されているとは言えず、他国でもヘイトや偽情報の拡散が続いている。それでもブラジルでXを必要としているのは、どのような人たちか。