平等性・双務性の観点からの改定は賛成できない

 確かに日米地位協定は公務以外で米軍関係者が犯した犯罪でも容疑者が米軍基地に逃げ込めば日本の捜査当局は米軍基地内に入って容疑者の身柄を拘束できない等問題点を抱えており、特に沖縄の人々のフラストレーションは十分理解できる。

米軍CH53Dヘリが墜落した現場。石破氏は当時、防衛庁長官を務めていた=2004年8月13日午後4時ごろ、沖縄国際大学構内(写真:沖縄タイムス/共同通信イメージズ)米軍CH53Dヘリが墜落した現場。石破氏は当時、防衛庁長官を務めていた=2004年8月13日午後4時ごろ、沖縄国際大学構内(写真:沖縄タイムス/共同通信イメージズ)
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米軍CH53Dヘリが沖縄国際大学に墜落し、飛び散った機体の一部が民家のドアを貫通した=2004年8月13日、宜野湾市(写真:沖縄タイムス/共同通信イメージズ)米軍CH53Dヘリが沖縄国際大学に墜落し、飛び散った機体の一部が民家のドアを貫通した=2004年8月13日、宜野湾市(写真:沖縄タイムス/共同通信イメージズ)
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沖縄国際大学に墜落したヘリの回転翼が民家駐車場と道路に横たわる=2004年8月13日午後4時ごろ、宜野湾市宜野湾(写真:沖縄タイムス/共同通信イメージズ)沖縄国際大学に墜落したヘリの回転翼が民家駐車場と道路に横たわる=2004年8月13日午後4時ごろ、宜野湾市宜野湾(写真:沖縄タイムス/共同通信イメージズ)
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米軍CH53D大型輸送ヘリが墜落し、黒煙に包まれる沖縄国際大学=2004年8月13日午後2時半ごろ、沖縄県宜野湾市(写真:沖縄タイムス/共同通信イメージズ)米軍CH53D大型輸送ヘリが墜落し、黒煙に包まれる沖縄国際大学=2004年8月13日午後2時半ごろ、沖縄県宜野湾市(写真:沖縄タイムス/共同通信イメージズ)
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石破防衛庁長官(左)と会談する稲嶺沖縄県知事(当時)=2004年08月25日午後、防衛庁(写真:共同通信社)石破防衛庁長官(左)と会談する稲嶺沖縄県知事(当時)=2004年08月25日午後、防衛庁(写真:共同通信社)
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 ただ、石破総理はこの問題を日米の平等性、双務性の問題と捉えられているが、その見解には賛成できない。