フィリピンとも、わが国は現在、南シナ海の権益を巡って、激しくぶつかっている。日本は現在、フィリピンに巡視船を供与したりしているが、今後は自衛隊を南シナ海に派遣して、フィリピンが権益を主張している島や岩礁を防衛する気なのか? もしそうしたら、わが国もたちどころに人民解放軍を総動員するので、南シナ海大海戦になるだろう。

 私は石破政権と、日本人に聞きたい。こうした事態を望んでいるのか?」

「中東戦争勃発の瀬戸際なのに総選挙などしている余裕あるのか」

――それは望んでいない。その覚悟もない。また、そうしたことを本気で推進するには、まず憲法改正が必要だろう。現行の日本国憲法では、自衛隊を日本国の正式な軍隊とも認めていないのだから。

 石破首相は、10月1日の首相就任会見で、「5つの守る」を宣言した。すなわちルールを守る、日本を守る、国民を守る。地方を守る、若者と女性を守る。日本は石破首相が強調していた、この「5つを守る」で十分だと思う。すなわち「専守防衛」だ。

「それでは私からも、一つ聞きたい。石破新首相は10月1日、今月27日の総選挙を正式に宣言した。だが図らずも、その日の深夜、イランがイスラエルをミサイル攻撃し、中東大戦争が勃発する気配になってきた。そんな時に、日本は悠長に総選挙なんかやれるのか?」

――う~ん……。それは、私も石破首相に聞いてみたい。