食器洗い機の設置はオプションか「無名メーカー」に変更

 専有面積の圧縮により、収納も少なくなっているマンションが目立つが、専有面積の7、8%程度の収納がないとものが片づかずに、部屋の中が狭く感じる要因になる。

 収納のドアについても、ソフトクローズになっているかどうか確認しておきたい。ソフトクローズというのは、ドアを閉めるときに指をはさまないように、最後はゆっくりと閉まるもので、特に小さな子どもがいる家庭にはありがたい仕組みだが、それが減っている。

 その他にも住戸内の設備のグレードダウンが行われている可能性があるので、さまざまな部分をチェックしておきたい。

 例えば、生ゴミを処理するディスポーザーがないマンションが増えている。また、食器洗い機は、4000万円、5000万円のマンションなら標準仕様になりつつあるが、それを標準仕様ではなくオプションとするケースが増えているし、ついていたとしても有名メーカーからほとんど知られていない町工場レベルの名もないメーカーの商品に切り換えるマンションもある。

 特にモデルルームでは食洗機のメーカー名を確認しておきたい。メーカーによって性能が極端に異なるという声が多いので注意が必要だ。

 まだある。トイレもタンクレスではなくなったり、温水洗浄便座がついていなかったりするケースもある。

 最近は高額物件を中心に全館空調が増えているが、リーズナブルな価格帯の物件だと、全館空調よりは床暖房がメイン。それだけにそもそも床暖房がついているか、どの部分についているのかなどを確認しておきたい。