そこまでは特に問題視することはないのだが、ネットユーザーが一気に殺到したため請願サイトにアクセスできなくなると、「尹錫悦政権がサイト接続を阻んでいる」との陰謀論が広がったのだ。

 最近になって「独島消し」の陰謀論が広がったことで、韓国のネット上には再び独島を守る請願に同意してほしいという投稿が無数に上がっているが、その最後にはなぜか「尹錫悦大統領弾劾請願も参加してほしい」という要請とともに関連サイトリンクが貼られている。

進歩系野党のいつもの手口

 韓国で保守政権が発足すると必ず、進歩系の野党やその支持者たちは政権を「親日派」と糾弾し、国民の反日感情を刺激し続けてきた。李明博政権発足直後には李大統領の出生地が日本という点をとらえて「骨の髄まで親日」というレッテルが貼られたし、朴槿恵政権発足後には朴大統領の父親・朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領が親日派だったということで大々的に攻撃された。

 そして進歩系政党のこうした戦略は、毎度見事に成功し、多くの国民が時の政権に対して「親日政権」という非難を浴びせまくった。

 そのため李明博大統領は、政権末期になると独島を奇襲訪問して反日パフォーマンスを行ったし、朴槿恵大統領は就任当時から「反日・親中」の外交スタンスをとってきた。

 尹錫悦政権は歴代のどの政権よりも親日政権という攻撃を受けている。果たして最後まで今のスタンスを変わらず続けることができるだろうか……。