「鈍感型」「冷血型」ほかパワハラが発生する4つのパターン

 パワハラが発生するパターンを改めて整理すると、おおむね以下の4つです。

【パターン1:勘違い型】/加害者側に自覚があり、被害者側は愛情を感じている
【パターン2:鈍感型】/加害者側に自覚はないが、被害者側は愛情を感じている
【パターン3:意地悪型】/加害者側に自覚があり、被害者側は愛情を感じていない
【パターン4:冷血型】/加害者側に自覚はなく、被害者側は愛情を感じていない

 パターン2のように被害者側が愛情を感じてはいても、加害者側が無自覚に過大な要求をして追い詰める鈍感型パワハラは起きてしまいますし、パターン4のように加害者側に自覚がなく愛情も感じられない冷血型パワハラであれば当然に起きてしまいます。

 一方、パターン1や3のように自覚があったとしても、加害者側が「厳しく接するのが部下のためだ」などと考えてしまうと勘違い型のパワハラは起こり得ます。また、意地悪型のパワハラは悪質で、立場が強い加害者側が攻撃する意思を持ってしまえば起きることになります。

 つまり、加害者が自覚しているか否かにかかわらず、パワハラを未然に完全に防ぐすべはないということです。

 そうなると、起こってしまったパワハラの再発防止に力を入れる必要があります。もし加害者がパワハラを起こしたと認めるならば、以後は自身の振る舞いについて気をつけることができるかもしれません。しかしながら、問題はパワハラが起きても認めない加害者がいることです。