中国依存度が大きい銘柄は要注意

藤代氏:セクターというより、中国市場向けの販売が多い銘柄だと思います。

 日米ともに代表的な株価指数の中でも半導体や半導体製造装置のウエイトが高まっていますが、これらの銘柄は中国市場向けの売上比率が高い。中国向けの販売が多い銘柄にとって、トランプ政権の関税政策で中国製品が米国に流れなくなると、サプライチェーンの再構築が必要になります。関連する銘柄には短期的にマイナスの影響が出てくると考えられます。

――大型ハイテク株への影響はどう見ていますか。

藤代氏:共和党になればあらゆる規制緩和が進む可能性がありますが、「除くメガテック」というのが全体の政策パッケージになりそうです。メガテックに与える影響で考えると、民主党政権よりは多少緩いのかなぐらいのレベルだと思います。

 トランプ氏の発言は要割引で受け取りつつも、具体的な政策動向を見て各セクターに与える影響を注視していく必要があります。