ただこの発言は政治的なパフォーマンスの色彩が濃いでしょう。実際、インフレの抑制が目下の課題の米国にとって、ドル安は輸入物価の上昇を招きインフレ抑制に逆風となります。 加えて、トランプ氏の関税政策などはドル高を招くとの見方もあります。過激な景気刺激策により米国のインフレが再び加速すれば、FRB(米連邦準備理事会)が利下げをストップさせたり再び利上げしたりすることも考えられます。そうすると日米の金利差が高止まりした状態が続き、円安・ドル高になることも考えられます。 現時点でFRBの利下げ開始時期は9月のFOMCでほぼ間違いないと市場では見られています。一方、大統領選前の利下げは現バイデン政権がイン
【日経平均急落】どうなるトランプトレード 円高/円安?恩恵を受ける業界は?移民抑制でNISAの資産運用に転機も
第一生命経済研究所・藤代宏一主席エコノミストに聞く