- トランプ氏の銃撃を受け発表されたメラニア夫人の声明文が話題を集めている。
- 書かれている内容はもとより、生成AIが作成したという指摘が浮上しているためだ。
- メラニア夫人の声明文は生成AIが書いたものなのか?生成AIに分析させてみた。
(小林 啓倫:経営コンサルタント)
既に大きく報じられている通り、2024年7月14日午前7時15分(日本時間)、ペンシルベニア州の選挙集会でドナルド・トランプ前大統領が銃撃を受けて軽傷を負った。
容疑者は20歳の男で、会場から約120メートル離れた倉庫の屋上から、ライフル銃を使ってトランプ前大統領を狙撃。警備にあたっていたシークレットサービスのスナイパーにより、その場で容疑者は射殺されている。
トランプ前大統領はその後、予定通り共和党全国大会に出席し、共和党から大統領選の候補者として正式指名を受けている。
さて、そんな中、ある「疑惑」がネットを騒がせている。トランプ前大統領のメラニア夫人が発表した、傷ついた夫に捧げた声明文が、ChatGPTなどの生成AIによって書かれていたのではないかというのだ。
この声明文は、事件発生後の14日午後11時22分(日本時間)、メラニア夫人が自身のX(旧Twitter)アカウント上に発表したもの。文章は画像2枚の形で掲載されており、現在も確認できる。
— MELANIA TRUMP (@MELANIATRUMP) July 14, 2024
その内容は、事件の犠牲者への追悼と警備担当者への感謝を述べると共に、トランプ前大統領の人間性を称賛し、米国民に団結を呼び掛けるものとなっている。この声明文は大きな反響を呼び、この原稿を執筆している時点で、Xのポストは6.6万回リポストされていて、閲覧回数は3000万回を超えている。
この件について報じた米国のリベラル系ニュースサイト、Daily Beastの記事によれば、「普段は寡黙な元大統領夫人」がこのような声明を出すことは稀であり、それは「一般の人々がメラニア・トランプ自身の言葉で彼女と夫の関係について聞くことができた、最近の数少ない機会のひとつとなった」と評されている。
一方で、Daily Beastは別の記事において、この声明を書いたのがAIではないかという疑問を提示している。