出所不明のAI生成画像をリポストした右派政党

 ここで言う「彼ら」とは、もちろん移民のことだが、画像を見るとEU委員長およびマクロン大統領も勝手に掲載されており、EUやグローバル路線を重視する政治家たちを排除せよという意味も込められているのだろう。

 また、Les Patriotes(EUからの離脱を強硬に唱えているフランスの政党)は、ネット上で誰かが作成した出所不明のAI生成画像を、X(旧Twitter)上でリポスト(リツイート)していた。

Les Patriotesがリポストした、制作者不明のAI生成画像。描かれている男性は農家のようで、NON AUX NORMES PONDUES PAR LES ANIMALISTES !(動物愛護団体が押し付ける基準に反対!)とテキストが添えられている。(上記レポートから抜粋)Les Patriotesがリポストした、制作者不明のAI生成画像。描かれている男性は農家のようで、NON AUX NORMES PONDUES PAR LES ANIMALISTES !(動物愛護団体が押し付ける基準に反対!)とテキストが添えられている(上記レポートから抜粋)

 こちらは政党自体が生成したものではないが、いずれにせよ、こうした右派政党の主張を発信するAI生成画像がネット上で多く拡散されていたと、AI Forensicsはまとめている。

 その上で、AI生成画像が「反EUや反移民のメッセージを増幅させ、視覚的に説得力があり、感情を揺さぶるコンテンツを活用して大衆の認知に影響を与えている」と述べている。

 問題は、こうしたAI生成コンテンツが、ルールを無視した形で利用されていることだ。