今後の焦点は小島氏による刑事告発
小島敏郎氏は、小池氏がカイロ大学卒の経歴を掲げて次の選挙に出馬した場合、公職選挙法違反で刑事告発するとして、着々と準備を進めている。
本連載を通じて述べてきた通り、小池氏に学業実態がないのは明らかであり、仮にカイロ大学が卒業を認めていても、それは学位の不正授与であり、学歴として認められないのは当然だ。
検察が刑事告発を受理し、起訴して有罪にしなければ、日本という国家は、金やコネで手に入れた卒業証書を学歴として認めることになってしまう。そんなことになれば、学歴のほしい人たちがカイロ大学や、米国に複数ある、いわゆる「ディプロマミル」(金で学位を与える組織・非認定大学等)に行って、卒業資格を手に入れて帰って来て、社会秩序に混乱を招く。
刑事告発がなされた場合、検察の責任は重大である。それ以前の問題として、小池氏のような人物が政治家として大手を振って歩いているのは、ひとえに選挙で票を投じる有権者がいるからだ。小島氏の告発によって、小池氏の学歴詐称疑惑はあらためて幅広く認知された感があり、次の選挙では有権者の良識に期待したいところである。