6月20日に都知事選が告示される。立候補者は50人近いと見られている。
有力候補者はすでにメディアが報道しているように、現知事、野党が推す者、行き場のなさそうな保守票を当てにする人、地方の市政での知名人など5人に絞られそうだ。
筆者自身の反省であるが、立候補者の真の姿をしっかり研究することなくムードや知名度などが先入観として働いてきた感がある。
しかし、今回は以下の理由からムードや知名度だけに流されるのではなく、もっと真剣に考えなければならないようだ。
どのような姿勢で投票するのか
公約をしっかり読んでもなかなか立候補者の真の姿が浮かんでこない。
そこで、今回は便利なネットを使って立候補者を検索する必要がありそうだ。
筆者が言える立場ではないが、多くの人も「今のままでいいんじゃない」「あの人が好きだ」「人気者のタレントよ」など、それぞれに理由は違うにせよ、ざっくり言えば政策に関わりなく漠然とした意識で投票してきたのではないだろうか。
本当は立候補者が掲げている政策をしっかり読み理解して選ぶのが筋であるに違いない。
しかし、どの候補も掲げている公約は都政の改革、子育て支援の拡充、○○の無償化、都民税の低減、神宮の森の開発再検討など、似たり寄ったりではないだろうか。
従って公約だけでは見抜けない。
どうしてもどのような政党・団体の推薦や支援を受けているかを見る必要がある。
推薦や支援団体等があれば、公約の実行は団体などの政策に左右されるからである。
しかし、近年は不特定多数の人から票を取りたいために支持政党などをあえて書かない傾向がある。
今回は知名度を上げたいなどから個人的に立候補する人も多いようだ。
この場合は、ネットなどを駆使してかなりの立候補者の素顔は知ることができるのではないだろうか。
また、友人など周りの人と意見交換してしっかりと人物を見極める必要性が大きくなってくる。
ただここで忘れてならないことがある。
それは都知事選も地方自治体の選挙に変わりないが、首都で日本の10分の1の人口を擁する首長を選ぶもので、国政にも大きな影響を与えるという点である。