市場規模は日本のプロ野球の4倍以上

 大学スポーツ組織としては世界最大規模の全米大学体育協会(NCAA)は、全米の大学の約半数の1200校が加盟し、年間1000億円の収入を得ている(現在の為替レートではさらに上振れしている)。

 市場規模も年間約8000億円程度あり、MLB、NBA、NHL、NFLの4大プロスポーツに肩を並べ、日本のプロ野球の市場規模が1800億円程度と考えると、NCAAがいかに巨大なスポーツビジネスを展開しているかが想像できる。

 そんなNCAAの収入源の大きな柱が放映権料だ。NCAAは米国で人気のアメリカンフットボールとバスケットボールを中心に、野球やテニス、陸上、サッカー、アイスホッケーなど各種競技の大会を運営。大会を中継するテレビ局との契約で莫大な放映権料を手にする。

 毎日新聞の報道によれば、男子学生バスケの放映権料は年間11億ドル(約1700億円)に上る。他メディアでも、アメフトなども同様に長期の大型契約が締結されていることが報じられる。