学生のアマチュアリズムを堅持してきた米国の大学スポーツ界が、人気アスリートの肖像権などを巡って大きな変革を迎えている。 学生個人の持つName(名前)、Image(画像・映像)、Likeness(肖像権)の頭文字を組み合わせた「NIL」について、学生側が商業利用を求める訴訟が相次いでいるのだ。これを受けて、全米大学体育協会(NCAA)が商業利用を容認するだけでなく、放映権料の学生アスリートへの分配にも舵を切る事態となってきた。 スター選手は場合によっては、プロ以上の金銭を受け取ることが可能となり、学生とプロの「垣根」にも変化が生じる事態とみる向きもある。日本から留学して活躍する選手への影響も大