これは、90年代後半に発見された東海ガス田の300倍を超える規模です。わが国全体が、天然ガスは最大29年、石油は最大4年を超えて使用できるだけの量だとの判断がなされました。そして深海の鉱区としては、今世紀最大の石油開発作業との評価を受ける南米ガイアナ鉱区の110億バーレルよりも、さらに多くの探査資源量と言うことができます。
石油・ガス田の開発は、物理探査、探査ボーリング、産業開発という3段階で進行していきます。今後は、実際に石油とガス田が存在するのか、実際の埋蔵規模はどのくらいなのかといった、確認の探査ボーリング段階を越えていく時期になります。最少でも5カ所のボーリング孔を掘らねばなりません。そしてボーリング孔1個あたり、1000億ウォン(約110億円)を超える費用がかかります。そんな中で、世界最高のエネルギー開発企業群も、すでに関心を見せています。
私は本日、産業通商資源部が担当する東海の深海石油・ガス田に対する探査ボーリング計画を承認しました。事前準備作業を経て、今年末に最初のボーリング孔の作業に入ります。そうすれば来年上半期までに、ある程度の結果が出てきます。国民の皆さんには、十分にボーリングの結果を見守っていただければと思います。
本日、産業部長官が隣席していますので、さらに気になる点については、回答してもらいます。ありがとうございます」
埋蔵資源が現実ならば日本にとっては困った事態に
以上である。重ねて言うが、尹大統領は満面の笑顔だった。4月の総選挙での敗北、その結果を受けての5月からの国会での追及……と、任期を3年近く残してすでにレイムダックとも囁かれ始めている。
そんな尹大統領にとって、たとえ「取らぬ狸(たぬき)の皮算用」とはいえ、一発逆転満塁ホームランを放った心境なのだろう。実際、韓国メディアも、「海底に眠っている資源総額はサムスン電子の時価総額の5倍!」などと、期待に胸を膨らませた狂騒報道を始めている。