金与正朝鮮労働党副部長(写真:朝鮮通信=共同)

 金正恩(キム・ジョンウン)委員長の妹で、北朝鮮の事実上のナンバー2である金与正(キム・ヨジョン)党副部長が、また吠えた。今度は、日本に関することではなくて、「盟友」であるはずのロシアに関することだ。

 5月17日、「『朝ロ武器取引説』は荒唐な憶測」と題した談話を発表したのだ。以下、全文を訳出する。

対ロ兵器輸出説は「荒唐無稽」

<すでに報道されているように、最近、わが国防工業部門で、新たな技術的変身を重ねながら、急速な発展を続けているところだ。

 それに対しては、特に他の説明を付け加えることはないが、敵対勢力たちは、われわれが生産している武器体系が、「対ロシア輸出用」であるというおかしな説で世論を混乱させている。それに対して、一度きちんとしておきたいと思う。

 われわれがいまや何度も表明しているように、過誤と虚構で編成された「朝ロ武器取引説」は、何の評価や解析がなされる価値もない最も荒唐な憶測だ。

 最近、われわれが開発と更新をしている武器体系の技術は、公開することのできないものだ。そうだからといって、輸出している可能性自体が論議されるべきではない。

 われわれはわれわれの軍事技術力を、どこへも輸出または公開する意向はない。