妹の談話発表と兄のミサイル発射実験視察
その理由を考える前に、もう一つ同時期の北朝鮮の興味深い動向を示したい。それは、やはり同じ5月17日の金正恩委員長の視察を伝えた、翌18日のものものしい朝鮮中央通信の報道だ。全文は以下の通りである。
<朝鮮民主主義人民共和国ミサイル総局は、5月17日、朝鮮の東海(日本海)で、新たな自動誘導航法システムを導入した戦術弾道ミサイルの試験射撃を行った。
朝鮮労働党総書記であられ、朝鮮民主主義人民共和国国務委員長であられる敬愛する金正恩同志におかれては、武器試験を参観された。
当該の実験を通して、自動誘導航法システムの正確性と信頼性が検証された。
試験射撃は武器システム技術の高度化を目指した朝鮮民主主義人民共和国ミサイル総局及び管下の国防科学研究所の通常の活動の一環である。
金正恩同志におかれては、自律誘導航法システムの独自的開発と成功裏の導入結果に内包している軍事戦略的価値に大きな満足の意を表し、そして高貴な成果を遂げたことに寄与した当該の国防科学技術グループを、高く評価された。
朴正天(パク・ジョンチョン)同志、金正植(キム・ジョンシク)同志、張昌河(チャン・チャンハ)同志、金勇煥(キム・ヨンファン)同志が同行した。(完)>
以上である。この白昼の突然のミサイル実験については、日本の防衛省も報道官が会見で伝えた。