「公然の秘密」をなぜ否定

 特に心配されている問題だけに、明白な立場を示す。

 最近、目撃されているわれわれの国防分野の多様な活動は、国防発展5カ年計画に沿ったものである。その目的は徹頭徹尾、わが軍の戦闘力強化を目指したものだ。

 現在、われわれにとって最も急がれる任務となっているのは、「広告」や「輸出」ではなく、軍隊の戦争準備、そして質量ともに戦争抑止力をさらに完璧にすることだ。敵が軍事力で劣勢を克服できないようにすることなのだ。

「輸出用」という意味のない憶測で、いくらおかしな説を拡散させようとも、実感ができにくいわれわれの軍事力の増加を凝視し、安保上、不安を潜在的に持つことは容易ではないだろう。

 最近、われわれが公開した放射砲やミサイルなどの戦術武器は、ただ一つの使命のためにあつらえられたものだ。

 それはソウルがあらぬことを思わないように作っていて、使うのだということだ。そのことは、隠しもしない。

 韓国軍の軍卒を前面に立て、朝鮮民主主義人民共和国に反対して広がっているアメリカの特異な軍事的威嚇行為が続けば続くほど、そして噂を信じ、無謀な「突進」を訓練しながら、大韓民国が対決的姿勢を引き続き固執するほどに、彼らの脳天には暗雲と呪いの影がさらに濃く落ちることを知らねばならない。

 敵対勢力たちが、わが国家を相手に行う陰険な政治的企図を露骨にさせるのに比例して、われわれは必要な活動をさらに活発に進行するのだ。

 主体113(2024)年5月17日 平壌(完)>

 以上である。なかなか分かりにくい声明だが、要はもはや「公然の秘密」ともなっているロシアへの武器輸出を、わざわざ否定しているのである。