海外クラブとの人材獲得競争も
吉田氏によれば、J3のクラブではプロA選手の最低契約人数が決まっておらず、年俸の下限が設定されていないプロBやプロCの選手のみでチームを構成できてしまうという問題もある。資金力のないクラブが選手の年俸を低く抑え、選手の待遇が改善されにくいという。
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A契約についても、初めて契約する場合は基本報酬が年額670万円を超えてはならないと規定されている。海外クラブとの獲得競争が繰り広げられるなか、優れた選手の「海外流出」が加速しかねない。
【関連資料】
プロサッカー選手の契約、登録および移籍に関する規則(日本サッカー協会)
Jリーグのチェアマンを務める野々村芳和氏は2024年2月に行われた「2024 Jリーグ開幕 PRイベント」で、ABC契約制度の見直しに着手すると発言している*3。海外クラブへの移籍など選手のキャリアパスが多様化してきている中で、Jリーグが活動の場として選ばれるような環境作りを進めたい考えだ。
*3:30年後「Jリーグが世界一のリーグになる」|野々村芳和チェアマンスピーチ(ノーカット)|2024Jリーグ開幕PRイベント(JリーグのYouTube公式チャネル)