少し前になりますが、中国のバイドゥ(「百度」)がサポートするZ世代向け「きせかえ顔文字キーボードアプリSimeji」が行ったランキング調査、Z世代が選ぶ!!「将来役に立たないと思う教科TOP10」の集計結果が発表されました。
「将来役に立たない教科トップ」は「音楽」でした。次いで「図画工作」そして「理科」が並んでいます。
何とも哀れなことですが、「理科」まで含めて、こういう教科を今の若い「Z世代」が「全く役に立たない」と思い込んでいる。
つまり「役に立てることができない」イノベーション能力ゼロを、自身でマニフェストしているような結果が出てきた。
今回はこれを検討してみましょう。先に結論を記してしまうと・・・。
アップルの創業者、スティーブ・ジョブズは決して自分の子供たちにスマートフォンを触らせず、古典的な読書だけをさせたという話がよく語られます。
もっぱら消費者の購入ツールたるスマートフォンやメタバースの類によって、日本の若年層の知的脆弱化はここまで進んでしまったという、廃墟のような状態として、以下御覧いただく必要があると思います。
そしてこれらの本質的な元凶は1947年、いまだ占領下にあった日本で、GHQの強い指導のもとで断行された「教育壊革」にあると指摘できます。
別段「修身」を復活させよ、とかいう話ではありません。東京大学の内外いずれでもリベラルで通っている私の指摘です。
「皇民化教育」と別に、日本のイノベーションの力を根こそぎにする「兵力弱体化」のとどのつまりが「理科を将来に役立てるイメージすら持てない」Z世代の悲惨として目に見えていると捉えねばなりません。