国会議員時代には防衛大臣も務めていた。写真は2007年8月9日米国務省でコンドリーザ・ライス国務長官との会談時(写真:ロイター/アフロ)

 卒業証明は世間一般で就職などに必要とされる書類ですから、まともに学校を出ていれば、事務的にすぐに出てくるものです。

 小池百合子さんから一度として、まともな卒業証明書が出てきたためしがないことは、彼女の学歴が「普通のものではない」ことを、直接示唆する証拠になってしまっている。

 日本国内での本当の彼女の経歴は「関西学院大学中退、甲南女子高校卒業」が正確な学歴になるでしょう。

 ところが、ニュースキャスターその他で売り出す際など、高卒ではイメージが悪いとスタッフが考えたのでしょうか、ともかく一度つき始めた嘘を糊塗しても、テレビや芸能界なら渡って行けた。

 ところが、そのまま政界に進出したのはまずかった。

 一度嘘をつき始めると。糊塗するためにはさらなる嘘をつき続けなければならなくなる。

 結果として雪だるま式に現在の状況になっているのだと思われます。そこで、良い薬になるユーチューブをリンクしたいと思います。

うそをつくということ 新間正次」(CBCラジオ2000年5月29日放送)

 実にさっぱりとして、気分のいい放送です。ぜひお聴きになってみてください。

 小池百合子さん自身、よく胸に手を当てて、正しい出処進退がどういうものか考えるとよいでしょう。

 新間正次氏(1934-)は1992年、民社党候補として「第16回参議院議員選挙」で当選。

 のちに学歴詐称が明らかとなり、当選無効、禁固6か月・執行猶予4年の有罪判決を受け、すべてを失った元議員です。