背中の「かゆみ」でうまく寝付けていない
「はあ」
実際にこのような“うつ伏せ”の姿位のままでは口・鼻が圧迫されて呼吸がしづらくなるでしょうから、あお向けで床についているのでしょう。
「ふう」
うつ伏せであっても、あお向けであっても、睡眠とは手も足に還っていくような姿位でとる行為であり
「はあ……ふう……はあ……ふう……」
体のてっぺんに還っていった背中の中心ポイントというのは、あお向けの姿位において、常に床・ベッドに接地することになります。
「はあああ……」
右に左に寝転んでみたところで接地・摩擦をし続けるようなポイントであり、熱が生じやすいポイントとも言え――エネルギーがこもりやすく、まさに“ツノ”が生えてきてもおかしくないくらいのポイントであるために、変色しやすくはあるのですが
「ふううう……」
黒ずんでいる程の変色というのは、年季が入っていて、程度も重く……
「うううー……」
うまく寝つけていないことが多く、右に左に中心の熱を分散させようにもかえって擦れたり傷が付いたり……熱から逃れられずに、やがてかゆみを催すことになるのです。
「うー……あー……ウー……アー……」
この患者さんにおいては自覚のみならず年に1回の定期健診でも引っかかったことはまだないそうですが、より重篤な患者さんは動悸や不整脈等を生じている方もこの所見においてはいらっしゃいます。