ハマスは、安保理の決議案を歓迎している。26日には、最高指導者のハニヤがテヘランを訪れ、イランのアブドラヒアン外相と会談し、イスラエルが国際社会で孤立しているという認識を共有した。

 いっぽうで、イスラエルとハマスのカタールでの停戦協議は思うように進展していない。3月18日から協議は続いているが、ハマスは、完全な停戦、そしてイスラエル軍のガザからの撤退を求めている。これはイスラエルや仲介国の提案からは大きく乖離しており、交渉が実を結ぶ可能性は見えない。

アメリカの姿勢転換の背景

 それでは、なぜアメリカは方針を転換したのか。

 一つには国際社会のイスラエルに対する批判が強まっているからである。イスラエル軍のガザ攻撃によって3万2000人以上の民間人が犠牲になっており、世界から非難されている。

 フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相、WHOのテドロス事務局長などもネタニヤフ首相に対して、ラファ侵攻を止め、避難民救助を要請している。アメリカも、そのような声を無視できなくなってきたのであり、アメリカの声を聞こうとしないネタニヤフに対する不満が募ったのである。