3月25日、国連安全保障理事会は、ラマダン期間中のガザ地区での即時停戦を求める決議案を採択した。ラマダンとは、イスラム教徒が義務として1カ月間断食する月のことを言う。今年は3月10日から4月9日までである。 これまでアメリカは、拒否権を行使して停戦決議案を4回葬り去っている。それは、ハマスの奇襲攻撃に対するイスラエルの自衛権の発動を認めるという観点からであった。アメリカのイスラエル寄りの姿勢を鮮明にしてきたのである。 ところが、今回は、日本など非常任理事国10カ国が共同提案した停戦決議案に対して、アメリカは拒否権を発動せず、ハマス非難が含まれていないとして投票を棄権した。そのため、残る14カ国
【舛添直言】イスラエルを突き放し始めた米国、「ラマダン期間中の即時停戦」安保理決議に拒否権行使しなかった理由
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