くふうハヤテ静岡、オイシックス新潟の特徴は?
新規加盟の2球団は、それぞれどんな特色を持っているのでしょうか。
くふうハヤテベンチャーズ静岡の母体はベンチャー企業支援や金融事業、AI事業などを手掛けるハヤテグループで、プロ野球参入に際してハヤテ223株式会社を設立しました(223は「富士山」と読ませます)。
新球団は「ハヤテ223」の名称でスタートする予定でしたが、今年1月に株式会社くふうカンパニーと資本業務提携。ベンチャー企業として成長する両社らしく、球団名も「くふうハヤテベンチャーズ静岡」としました。
チームは「全員が夢や目標に挑戦し、二つと無いそれぞれの人生を生きる。」をキーコンセプトに掲げています。監督は静岡県出身で、近鉄バッファローズのリリーフエースだった赤堀元之氏。選手にはNPBの横浜DeNAベイスターズで活躍した田中健二朗投手、倉本寿彦内野手らがいます。
オイシックス新潟アルビレックスBCを運営するのは、株式会社新潟アルビレックス・ベースボール・クラブです。サッカーJリーグのアルビレックス新潟などと共同の運営母体を持ち、同じ「アルビレックス」の名を使っていますが、昨年秋には食品宅配の大手であるオイシックス・ラ・大地株式会社(東京)と業務資本提携。チーム名にオイシックスを冠した現名称に変更しました。
提携先の企業名をチームの名称に入れるのは、NPB加盟によって膨れ上がる選手の人件費や強化費用などを捻出するためです。オイシックス新潟の場合、今期の事業費は昨期の3倍、約6億円に達するとされていますから、提携の意味は小さくありません。
選手には、阪神タイガース時代に新人王を取った高山俊外野手や広島カープの主力だった薮田和樹投手らがいます。このほかには、くふうハヤテと同様、若手の有望な選手も多数所属。NPBチームへの移籍を目指してプレーしています。