2023年12月14日ドジャーズへの入団を発表した大谷翔平選手(写真:ロイター/アフロ)

なぜ、大谷名義で巨額送金を許したのか

 これまで沈黙を守っていた米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が3月25日(日本時間26日)、記者団の前で専属通訳兼アシスタントを務めていた水原一平氏が違法賭博に関与していたとされる件について声明文を読み上げた。

「私は賭博には一切関与したことがないし、賭博胴元に送金したこともない」

水原氏が嘘をついていたことに言葉で言い表せないくらいショックだ」

youtube.com/watch?v=dNB03n4XN8E

 米国は「裁判万能国家」「訴訟国家」。

 ひとたび司法当局が動いた刑事・民事沙汰では、当事者は弁護士の許可なくしては自己弁護することはできない。

 ドジャースの弁護士は先週、水原氏がスポーツ専門チャンネルのESPNに対し、「大谷選手が借金を肩代わりしてくれた」と述べた直後、「大谷は大規模な窃盗被害に遭った」と反論していた。

 この日の大谷選手が読み上げた声明文は、代理人、弁護士との協議を踏まえた、練りに練ったものだ。

 この声明文で、「水原氏が違法博打で借金を作っていたことも知らなかった。その返済の肩代わりをしたりしたことは一切ない」と明確に、爽やかに疑惑を打ち消した。

 シーズンが本格的に始まる直前、米国(そして日本や韓国の)大谷ファンは胸をなで下ろしている。

 メディアも「オオタニは詐欺・窃盗の被害者、悪者は水原一人だった」と、喜びを隠し切れずにいる。