中国で野球は超マイナースポーツなのに
米MLBロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(29歳)の結婚フィーバーが、ついに中国にまで飛び火した!
中国では、野球のことを「棒球」(バンチウ)と呼ぶが、超マイナーなスポーツである。大都市には野球場など見当たらず、私の知人で、「野球のルールを知っている」という中国人は皆無だ。
そんな中、3月1日、お堅い中国共産党中央委員会機関紙『人民日報』傘下の国際紙『環球時報』が、大谷選手の記事を掲載したのだ。普段は「日本の福島の『核汚染水』の海洋放出は、絶対に許せない!」などと吠えている新聞だけに、中国ウォッチャーの私もビックリだ。
タイトルは、「『日本の光』大谷翔平が突然の結婚ニュース騒動、本人は本日、関係する問題にまとめて回答すると表明」。内容は、以下の通りだ。
<「日本の光」と称される著名な「棒球運動員」(野球選手)の大谷翔平が、2月29日に(ネットで)結婚を宣言した。このニュースが日本および海外に引用され、広範な注目を集めている。英『フィナンシャル・タイムズ』の報道によれば、MLBロサンゼルス『天使隊』(エンジェルス)との契約が切れて、大谷は2023年末にロサンゼルス『道奇隊』(ドジャース)と、10年で7億ドルの契約を結んだ。これはMLBの歴史上、最高額の契約記録で、アメリカのプロスポーツ史上、最大の契約の一つと称されている。