石垣キャンプにて、ブルペンで投球練習するロッテ・佐々木朗希(写真:共同通信社)

 果たして令和の怪物は周囲を納得させる結果を残すことができるのか。このテーマこそ2024年シーズンの日本プロ野球界において、注目ポイントの1つとなっているのは疑いようがない。言うまでもなく、千葉ロッテマリーンズに所属する佐々木朗希投手のことである。

情報源は「米球界」?

 2023年シーズン終了後のオフは佐々木自身にとって“激動のターニングポイント”となったはずだ。その発端となった出来事は、昨年12月10日に一部スポーツ紙によって佐々木が今オフのMLB移籍をロッテ側に直訴しているとの情報が米球界関係者の間でささやかれていると報じられたことだった。

 あくまでも、そのニュースソースを「米球界内のメジャー関係者の間から漏れ伝わってきた情報」として取り扱っていたことからも、同スポーツ紙の報道はロッテ側や世間にハレーションを広げないように気遣っていたのだろうと推察される。

 いずれにしても、この報道は幸か不幸か奇遇にも同じ日の数時間後にロサンゼルス・エンゼルスからFAとなっていた大谷翔平投手がロサンゼルス・ドジャース入りを自身のインスタグラムで表明したビッグニュースの発信によって間もなくかき消されたが、それから約1カ月半後に思わぬ形で再び表面化することになった。