首相のこの「任命責任を重く受け止めている」という言葉も、いままで何度聞いたことか。歴代首相がことあるごとに「重く受け止めている」と軽くいってきたのである。首相用語集にでも載っているのか。
わたしはそのつど、みなそういうが、だれも責任をとらんじゃないか、と思った。もしかしたら、まさか「責任はわたしにある」「責任は重く受け止めている」と口に出していうことが、責任をとったことになる、と勘違いしているのではないか。
小池氏は、山田議員の不倫は金銭の授受があったのなら国会議員失格だとして、予算委員会で追及するという。しかし岸田首相の「責任」追及は、いつまでつまらんことを追及するのだということになり、これで終わりだろう。
言葉がつまらないことに気づいているから
政治家の言葉がおもしろくない。国会中継を見る気がしないのはそれもある。
政治家もそのことには気づいていて、だから内輪の集会などで、笑いをとりたくてつまらないことをいい、逆に舌禍事件を起こしたりするのだ。
佐竹敬久秋田県知事が、全国知事会で訪れた四国地方の料理について「メインディッシュがいいステーキだと思って開けたら、じゃこ天です。貧乏くさい」「酒もうまくない」などと発言し、謝罪した。
「貧乏くさい」? 庶民にケンカを売っているのか。
それで4期16年、よく県知事が務まったものだな。まだ殿様気分なのか。75歳にもなって愚かである。