第2の理由は、世界に新しい「経済生態系」が誕生するからだ。

「21世紀型大恐慌」によって米国中心の「石油経済」が死滅して、新しい「経済生態系」が誕生する。

 その中心が日本の「成長企業」になる。

優れたVCに年金運用を委託せよ

「年金資産運用」の「資産配分」を日本の「成長企業投資」に飛躍的に増やすことで、日本企業と日本経済、そして日本の「国民金融資産」が飛躍的に成長する。

 そうなるためには、「成長企業投資」の中心となるベンチャーキャピタル(VC)投資に年金の「資産配分」を飛躍的に増やす必要がある。

 なぜ、米国中心の世界システムである「パクスアメリカーナ」が崩壊に向かうのかは2007年に出版した「米中経済同盟」に先駆的に詳述した。

(「米中経済同盟を知らない日本人」徳間出版)

 世界の新しい「経済生態系」である「太陽経済」については2009年に出版した「日本復活の最終シナリオー太陽経済を主導せよ」(朝日新聞出版)で詳述してある。

 合わせて読めば、崩壊する今の世界システムと人類の新しい「経済生態系」が分かる。

 第3の理由は、日本に世界最先端の「21世紀型メインバンク・システム」が生まれ、日本の「成長企業投資」が世界をリードするからだ。

 このことは、今まで述べていない。

 21世紀の世界の新しい「経済生態系」の中心になるのは日本の「成長企業」になるだろう。

 日本人としては、そうなるべきだと言いたい。そうなるためには、まずは、「成長企業投資」の中心として世界標準であるVCに、「長期国民資産」の中心である「年金資産」が飛躍的に「運用」することが不可欠である。