リーマン後から毎月1万円投資していたら?
リーマン・ショック直後の2008年9月から2023年9月まで、S&P500に毎月1万円ずつ積立投資していたら、資産は次のようになります。
●リーマン・ショックからS&P500に月1万円ずつ投資した場合
2023年9月までの投資総額は181万円です。それに対して、資産総額は626万円です。つまり、445万円も儲かっている状況です。為替レートに関係なく、資産を着実に増やせていることがわかります。なお、コロナショックで一時的に資産を減らしていますが、それも短期間で乗り越え、以後はさらに資産が増えている様子がわかります。
株価下落でも積立投資を続けで大丈夫?
ここからわかることは、「為替変動に関係なく資産を増やす」ためには、投資しているドル建ての「資産自体」が長期的に右肩上がりになるかどうかが重要だということです。S&P500の場合、長期間右肩上がりに成長しているから、為替レートの変動があっても結果的に円ベースでは資産が増加しているということです。
さて、残る疑問は、次の3つです。
(1)株価が下落しても積立投資をしてもよいのか
(2)S&P500は今後も右肩上がりで成長を続けるのか
(3)下落相場は多く買い付けできるチャンスか
順番に考えていきましょう。
まず、「株価が下落しても積立投資を続けてよいのか」ですが、こちらも結論から言うと、積立投資を続けるべきです。
なぜなら、「S&P500は今後も長期的に右肩上がりの成長が見込めること」と「下落相場は多く買い付けできるチャンス」だからです。
市場はこれまでたびたび暴落を経験していますが、そのたびに回復しているのもまた事実。今後、大きな暴落があるかもしれませんが、その下落相場を乗り越えて、S&P500は再び右肩上がりになる可能性が高いと考えられます。その理由は大きく4つあります。