(2023年8月25日に筆者の意向により大幅に修正が加えられました)
前回までは世界と日本のスイーツの歴史について記してきました。
今回からは、日本のスイーツ業界を牽引する代表的なパティシエと企業経営者とのインタビューをお届けします。
トップバッターは、東京・吉祥寺にあるスイーツ店「アテスウェイ」のオーナーパティシエの川村英樹氏です。
川村氏は、世界の中でもほんの一握りのトップパティシエしか入会することができない「ルレ・デセール」の会員(会員人数86人、日本人は6人)です。
数々のスイーツの世界コンクールで優勝するなど、日本を代表する「スーパーパティシエ」なので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
《川村英樹氏の略歴》
1971年:新潟県に生まれる
1989年:東京プリンスホテルに入社
1997年:第16回クープ・ド・フランス世界大会で総合優勝
2000年:渡仏し、ホテル勤務の傍ら、アルパジョンコンクールに出場し、ショコラ部門で優勝
2001年:「アテスウェイ」 のシェフ・パティシエに就任
2007年:「アテスウェイ」のオーナーに
2008年:WPTC(World Pastry Team Championship)の日本チームのキャプテンとしてアメ細工部門を担当し、準優勝
一見華やかに見える経歴の川村氏ですが、どん底を経験し、血の滲むような努力の末世界のトップパティシエまで上り詰めた苦労人としての一面も持っています。
インタビューでは、そうした川村氏のエピソードや、スイーツを通じて浮き彫りになるフランスと日本の文化の違いなどがお分かりいただけると思います。