スイーツの進化と歴史(世界)

広島チョコラ

 はじめまして、「旬果瞬菓 共楽堂」の芝伐(しばきり)と申します。

 今回から「ビジネスパーソンのためのスイーツ講座」というテーマで皆様にスイーツについてのあれこれをご紹介していきたいと思います。

 自己紹介させていただくと、弊社の共楽堂(https://www.kyorakudo.co.jp)は、首都圏や関西圏の百貨店・商業施設を中心に十数店舗を展開しているスイーツの製造・小売企業です。

 私はそんな“吹けば飛ぶような”菓子屋の3代目。

 スイーツ好きが嵩じて、30年間試食や食べ歩きを続けた結果、体だけは“吹いても飛ばない”大きさになりましたが・・・。

 格好良い言い方をすれば、スイーツに人生を捧げてきたので、スイーツに関する情熱や知識は人並み以上にあるつもりです。

 是非、JBpress読者の方々にスイーツのことをより理解いただき、好きになっていただき、できれば一つでも多く召し上がっていただきたいというのが今回の連載を開始するに至った動機です。

 前置きが長くなりました。本題の「スイーツ」の話を始めます。

 まずは「スイーツ」の定義ですが、デジタル大辞泉には「甘いもの。菓子、特に洋菓子をいう。1990年代後半から一般に使われるようになった」と記載されています。

 今回の連載でも上記の概念にほぼ従い、「スイーツ=甘いお菓子」とします。

 さて、ことスイーツに関しては、日本は美味しさや種類の豊富さなどで世界一だと思います。

 DXやAI革命に乗り遅れ、国家としては衰退の一途という印象を受ける日本ですが、日本人の中にある「職人気質」「クラフトマンシップ」に衰退の気配は全く感じられません。

 それどころかむしろ右肩上がりだという印象です。