CO2排出削減、耐久性アップ、衝撃音低減の「驚きの特徴」
「MOCXION四谷三丁目」は東京23区内で三井ホームが手掛けた初のオール木造のマンションとなっており、次のような特徴を持つ。
●脱炭素社会への貢献
構造を木造とすることで、SDGs、ESG投資などに対応した建物となる。原材料の製造過程でCO2の排出がなく、鉄筋コンクリート造や鉄骨造に比べて軽量で、加工・運搬も容易であるため、建設時のCO2排出量も大幅に削減できる。
同時に高い断熱性によって「ZEH-M Oriented(ゼッチ・マンション・オリエンテッド)」*注を取得。一次エネルギー消費量を26%削減し、分譲マンション並みの断熱性を確保している。
*注/断熱性能などを大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入によって室内環境の質を維持しながら大幅な省エネルギーを実現させ、かつ、共用部を含むマンション全体での一次エネルギー消費量を20%以上削減することを目指したマンションのこと
木造メーカーとしてのメリットを生かすため、随所に木のあたたかみを取り入れているのも入居者には大きな魅力だろう。
●快適性・安全性
優れた耐久性により住宅性能表示制度の最高等級3を取得、建物の75年~90年の耐久性を実現している。また、9.8キロワットの太陽光発電パネルを搭載し、3.5キロワットの蓄電池を設置することで、停電時も通電が可能なレジリエンス機能を確保している。
●都市部でも施工可能
都心の住宅密集地で大型車両が入れない場所でも、小型のクレーンを独自開発することで施工性を高め、当初予定より1カ月程度工期を短縮することができたという。
木造だと遮音性に不安を感じる人がいるかもしれないが、「MOCXION四谷三丁目」では、上下階の遮音性を高めるため、三井ホームが独自開発した「高性能遮音床システムMute(ミュート)」を採用している。
これにより、上階の衝撃音の伝播を低減させ、鉄筋コンクリート造と同等クラスの遮音性能を確保している。木造ならではのあたたかみや歩行感などを残し、入居者の快適な暮らしを実現させているのだ。