マツダのスポーツカー「ロードスター」の特別仕様車「990S」に乗って「軽井沢ミーティング」に参加してきた

マツダのスポーツカー「ロードスター」の特別仕様車「990S」に乗って、軽井沢で開かれたファンミーティングに参加した。途中、富士スピードウェイにも立ち寄るなど約1000kmを走破して実感したのは、軽量化による圧倒的な「扱いやすさ」だ。そして、現地では思いもよらぬ「サプライズ」の発表が…。

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

軽井沢のファンミーティングで飛び出したサプライズ

「今年の軽井沢は、990Sで行ってみよう」

 春先にそう決めてマツダ広報とも事前調整をしてきた。まさか当日、あのような「サプライズ」が飛び出すとは思いもよらなかった。

「990S」とは、マツダのスポーツカー「ロードスター」で軽量化を徹底的に追求した特別仕様車だ。マツダは毎年、「軽井沢ミーティング」と名づけたファンの集いを開催している。今年は5月27、28日と2日間。そこにどうしても990Sで参加したかった。世の中の電動化が進む中、内燃機関車であるロードスターの走りへのこだわりを改めて実感しておきたかったからだ。

 マツダの聖地といえば、広島駅にほど近いマツダ本社および工場、そして自動車試験場がある広島県三次(みよし)市である。三次試験場ではロードスターのファンイベントが生誕10、20、30周年に開催されてきた。ほかにも、全国各地で様々なファンイベントがある。それだけロードスターには熱狂的な支持者が多い。

 そうした中でも、軽井沢ミーティングは最大級規模を誇る。主催者の発表では、全体ミーティングがあったイベント最終日の5月28日の参加台数は1157台。参加人数は2530人で平均年齢は48.5歳だった。昔からのロードスターファンが多いことが分かる。

 軽井沢ミーティングに参加したロードスターのうち、初代(型式はNA)が全体の25%、2代目(NB)が11%、3代目(NC)が10%、そして現行の4代目(ND)が43%を占めた。加えて、現行のハードトップモデルのRFが11%あった。

 サプライズがあったのは、28日午後に会場メインステージで行われたトークショーだ。