2019年ノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏のEVTeC2023での講演(筆者撮影)

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 この2年ほどの間に欧州や中国で急速にEVの普及が進み、日本でも国内外メーカーが続々と新型EVを発売している。

 そうした中、今後のEV技術について自動車メーカー、自動車部品メーカー、そして大学などの研究者らが協議する国際カンファレンスが開催された。2023年5月22日から3日間、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催された「EVTeC(電動車両技術国際会議)2023」(主催:公益社団法人自動車技術会)である。

 EVTeCは2011年に、日本のEV技術・研究に携わる人たちが中心となり第1回が開かれた。2011年当時、EVはまだ自動車産業界においてはユーザーはもとより、自動車メーカーの技術者としても少数派だった。

 それから12年の月日を経た今、自動車産業界では、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリングなどの新サービス、電動化)の流れが加速すると同時に、グローバルで2050年カーボンニュートラルに向けた大きなうねりが起こっており、それに伴ってEVの存在感が一気に強まっている状況にある。

 その中でEVTeCは、EV技術の今後の動向を知る上で極めて重要な場であると言えるだろう。