金額ベースで輸入否認の3分の1を占める電子機器
これを品目で見ると、衣類・履物が件数では約6割、輸入金額で約1割を占めている。同品目に限れば、ベトナムからの輸入金額は214万ドルで、中国からの輸入の3.4倍となっている。
電子機器は件数では4.5%だが、輸入金額では34%を占めている(図表3)。現時点でハイリスク商品として、綿、トマトとともにポリシリコンが挙げられていることが、電子機器等の件数・金額を押し上げているとみられている。
【図表3:UFLPAに基づく輸入否認の内訳(輸入品目別)】
生産者や輸出者、輸入者による強制労働が疑われる原材料・製品の排除が進めば、輸入否認の件数・金額は減少することも想定されるが、米議会にはUFLPAの現状の運用が十分に厳格でないとの不満の声があり、CBPによる運用が今後さらに厳しくなることも想定される。