2023年4月20日にジャネット・イエレン米財務長官が行った対中政策演説は大変興味深いものだった。1年前の演説は、「フレンド・ショアリング」という用語を広く世に知らしめることになったが、今回際立ったのは人権重視の姿勢だろう。 バイデン政権は、発足当初から外交における人権重視の方針を明らかにしていたが、今回の演説でイエレン財務長官は、バイデン政権の対中政策の第一の目的として米国の国家安全保障の確保と人権保護を掲げた。 そして、グローバル課題に対処する上で中国と協力する重要性を指摘した反面、「国家安全保障同様、人権保護では妥協しない。この原則は、米国が世界にいかに関与するかの基礎となる」「米国は世
密かに増加する米国の輸入差し止め件数、外交・通商政策で何が起きている?
厳格化が進む米国の人権重視の外交・通商政策、その激しい内容と企業への影響
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