WBCテレビ観戦:日本9446万、米国650万人
3月22日、「日本」が米メディアで踊った。
大谷翔平選手が、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で世界の「ユニコーン」(Unicorn)*1になった。
決勝戦で日本に敗れた米国のマーク・デローサ監督は試合後の会見で大谷選手についてこう評した。
「彼はスポーツ界のユニコーンだ。他の選手もやろうとするだろうが、とてもではないが彼のレベルには届かないと思う」
(He is a unicorn to the sport. I think other guys will try it, but I don’t think they’re gonna do it to his level.)
*1=ユニコーンとは12世紀頃から欧州で語り伝えられてきた空想上の一角獣で「非凡のシンボル」。米スポーツ界ではずば抜けたアスリートのことを「Sport Unicorn」と呼んでいる。
デローサ氏は、トロント・ブルージェイズを皮切りに6チームで16年間プレーした。
内外野どのポジションでもこなし、生涯打率0.263、本塁打100本。器用だったが、それほどずば抜けた成績は残せなかった。だが、監督としては選手の力量を見抜く鋭い才能を持っていた。
そのデローサ氏が大谷選手を「ユニコーン」と言ってのけた。
メジャーリーガーをずらり並べた米国チームを3対2で下した日本では、人口の半分、4657万人がテレビ中継に釘づけになった。WBC全7試合生中継リアルタイム視聴者は9446万人になった。
参考:WBC日本戦のリアルタイム視聴者数は推計9446.2万人。最も見られたのは決勝ではなく韓国戦
米メディアはそのことを何度も伝えていた。一方、米国民はどうか。
FOXスポーツが中継したWBCの日米決戦を見た視聴者は452万人。最終回の大谷VSトラウトのシーンを見たのは659万人だった。
WBC中継では過去最高だったが、MLBのワールドシリーズ1148万人と比べると見劣りする。
ちなみにアメフトのスーパーボウルは1億1300万人、バスケットボールNBAチャンピオンシップシリーズの1億2400万人と比べると桁が違う。
(USA vs. Japan averages highest viewership ever for World Baseball Classic game)
(2022 World Series TV ratings and viewership)
(NBA Finals average US TV viewership 2022)
(Super Bowl Draws Near-Record 113 Million Viewers—Just Shy Of Fox’s Lofty Expectations)