相撲界の重量化に拍車をかけたのが高見山同様、ハワイ出身の小錦だ。昭和59(1984)年5月場所の新十両時の体重が210kg。以後、引退する平成9(1997)年11月場所まで常に関取ナンバー1の重量を誇り、最高体重は284kgだった。

「朝と夜では7kg体重が違った」と小錦

 小錦の登場後は、それに呼応するかのように、日本人力士にも200kgオーバーの力士が次々と誕生した。

 なお、関取最重量は現在も小錦だが、診療所での身体測定では、最高位幕下でロシア出身の大露羅が292.6kgを記録。

 ただし筆者は小錦本人から「力士時代に、最高体重が295kgぐらいあった。そして引退後、300kgを超えたことも」と聞いたことがある。

 小錦によると「朝と夜では7kg体重が違った日もある」とのことで、変化のない身長と比べ、いちいち細かい考慮をしていたらきりがないので、体重は相撲協会の公式発表をそのままで掲載させていただいた。

 小錦引退の翌年となる平成10(1998)年は、関取最重量の争いが激化(?)した。