(羽田 真代:在韓ビジネスライター)
日本が誇る新幹線は事故が少ない。
開業以来、JR各社の不注意で起きた事故といえば、1995年12月27日の三島駅乗客転落事故のただ1件。自然災害が原因で発生した事故は、2004年10月23日の上越新幹線脱線事故、2022年3月16日の東北新幹線脱線事故くらいである。
なお、飛び込み自殺による人身事故はここではカウントしない。
三島駅乗客転落事故とは、JR東海(東海旅客鉄道)東海道新幹線の三島駅(静岡県)で、東京発名古屋行きの「こだま475号(新幹線0系16両編成)」に駆け込み乗車しようとした高校生の指が扉に挟まれたのち、新幹線に引きずられて軌道敷に転落、車輪に頭部を轢かれて死亡した事故のことである。
上越新幹線脱線事故とは、新潟県中越地震が発生したとき、新潟県の浦佐駅ー長岡駅間を走行中だった「とき325号(200系10両編成)」のうち、6・7号車を除く8両が脱線した事故のことだ。この事故では、死者・負傷者は発生しなかった。
東北新幹線脱線事故とは、福島県沖地震が発生したとき、福島駅(福島県)と白石蔵王駅(宮城県)間を走行中だった「やまびこ223号(H5系+E6系連結の17両編成)」のうち、13号車以外の16両が脱線した事故のことである。このときの負傷者は5人だ。
1964年10月1日に新幹線が開業してから、施設や車両の不備などが原因で事故が起こったことは一度もない。この点から、日本の新幹線はかなり優秀だと言えるだろう。
では、韓国の場合はどうだろうか。最近、韓国の高速列車が事故を起こしたので調べてみた。