良寛は子供や歌、漢詩や書を愛し、何ものにも捉われず迷いのない高い教境地の住する清僧と賞される。だが、その本性はいかなるものか

修行も布教活動も何もしない僧侶

「子供の純真な心こそが誠の仏の心」と子供たちを心から愛し、「この宮の 木(こ)したに子供等と 遊ぶ夕日は 暮れずともよし」と隠れん坊や手毬つきに興ずるなど活発に

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