もっとも台湾のはしゃぎぶりは両者にとっては想定外だった。

 ペロシ氏に対する歓待ぶりはまさに米国大統領扱いだったし、台湾メディアはペロシ氏の一挙手一投足を追いかけ、蔡英文総統とのツーショットを誇らしげに流し続けた。

 女性同士の指導者ということも絵になった。こうしたビジュアルな演出に習近平氏が苦虫を嚙み潰していたのが目に浮かぶ。

 習近平氏の意を受けてか(?)、香港の親中活動家は「妖婆・佩洛西」と書かれたプラカードを掲げてデモに繰り出していた。

台湾海峡で大規模な軍事演習ショー

 今後、米中関係、中台関係はどうなるのか。米シンクタンク、ユーラシア・グループはこう予測している。

一、中国は今後、台湾海峡でこれまでになかったような大規模軍事演習ショーを繰り広げるだろう。それと並行してサイバー攻撃、経済制裁、外交の場での異議申し立て・主張攻勢に出るだろう。

二、経済制裁で第三国が受ける被害は中くらいだが、短期的には台湾経由のサプライチェーンが支障をきたす。

三、中国軍の軍事演習区域を避けるため航空機、船舶は遠回りを余儀なくされる。

四、継続的なインパクトがどうなるかは、前出の中国の行動の期間や規模によるが、半導体などのサプライチェーン切断に対する企業や各国政府の代替策や緊急事態対処の迅速さにもよる。

五、中国は党代表者大会を秋に控えており、いつまで前出の行動をとり続けるかにもよるが、潜在的な危機が短期間に弱まるとは思えない。

https://www.rferl.org/a/china-eurasia-briefing-standish-pelosi-taiwan-russia-propaganda/31971642.html