「病み上がり」バイデン氏が電話会談要請
ジョー・バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は7月28日、電話会談した。
米東部時間では午前8時半(北京時間同日午後9時半)頃から始まった会談は2時間17分に及んだ。
会談の要請は、バイデン氏の国家安全保障担当補佐官からカウンターパートの楊潔篪・外交担当国務委員を通じて習近平氏に出された。
バイデン氏は7月21日にPCR検査で陽性反応が出た。習近平氏は直ちに22日、見舞いのメッセージを送った。
バイデン氏は、27日、陰性になり職務復帰した。習近平氏との会談は「病み上がり」の初の外交になった。
通訳が訳さねばならない時間を差し引けば、両首脳の発言時間は正味約1時間。
1人30分間自らの言い分を一方的にしゃべりまくり、相手はその間、耳を傾けたということになる。
両者の間でやり合う場面があったのか。相手を遮って反論したのか。対面会談のように生々しいやり取りがあったのか。
(こればかりは分からない)
米中首脳の対話は3月のテレビ電話会談以来。2021年1月のバイデン政権発足以降は、オンライン形式なども含め5回目だ。
米メディアの前触れ記事では、最大の焦点は、ナンシー・ペロシ下院議長の8月台湾訪問を発端に燃え上がった米中間のレトリックの応酬をめぐって、両首脳がどう矛を収めるか、だった。