イケオジがハマる「ポイ活」
見た目はクリアし、塾講師のアルバイトをしてきたFさん。しかし、責任の重さに耐えられず、1年半ほど続けた塾のアルバイトを最近辞めてしまった。
今は在宅でできる翻訳の内職を始めたという。翻訳業者から送られてくる、英文で書かれた機械操作マニュアルや広告文などを、1単語2円で日本語に翻訳する仕事だ。やりがいも面白みもないが、塾のように拘束時間もなく、責任もないから気楽だという。
「実は今、一番ハマっている副業が、ポイ活なんです!」
ポイ活とは、「ポイント活動」のこと。お店で買い物をして貯めるポイントだけでなく、「モッピー」や「ハピタス」などのポイントサイトに登録し、口コミやレビューを書いたり、クレジットカードや証券口座を作ったりすることでポイントを貯めていくものだ。1ポイント1円の価値があり、ポイントは買い物やギフト券と交換できる。
先日もポイントを貯めるために、不動産業者が「今、家を売ったらいくらになるか」を査定するキャンペーンで、住宅査定士を家に呼んだ。査定を受けるだけで6000ポイントがもらえたという。もちろん家族には内緒だ。
「査定は無料で、家の中を全部見せました。もちろん家族がいない時間、私が一人でリモートワークしている平日の日中に呼んだんです。もし妻の部屋や娘の部屋へ知らない他人を入れたことがバレたら、殺されますよ(笑)」
Fさんは家族に内緒の副業を、楽しんでいるようだ。
責任を回避して、おいしいところだけ持っていくには、要領のよさも大事なんだろう。やっぱり、副業は愛人と似ている。