「(前略)中国要人の北海道訪問、並行するように、政治、経済両面で急接近する北海道と中国。観光客の増加に始まり不動産の買収…と展開されてきた北海道と中国の関係は、水面下で何かが動いているのではとついつい深読みしてしまうほど深化している」(「中国が北海道で画策する『居留区』」(『正論』令和2年4月号所収)
数年前に、道庁主催で北海道の未来についてのシンポジウムが開かれた。
基調講演に立ったのは在日中国人で、ゆくゆくは人口1000万人を目指し、うち200万~300万人は中国人で充当し、余談を交えたのだろうが遠い将来は独立さえ目指したらどうかという内容であったと仄聞した。
人口増加が地域の発展につながる道理は分かるが、道主催の北海道の将来計画というのに、よりもよって中国人に基調講演をさせ、挙句は独立を目指すとは何ということだろうか。
これでは北海道の観光地や過疎地、山林などがどんどん中国資本に買い取られても無警戒となるのは当然かもしれない。
中国資本による土地買収は実に巧妙である。
例えば3分された農地の両端とか、中央だけという具合に買い取る。残された真ん中や両端は、なかなか買い手がつかず、熟柿が落ちるようにゆくゆくは中国人の手に入る仕組みになっているという。
現時点ではまだら模様に中国資本が買い取っている地積であるが、将来のある時点では、その2倍にも3倍にもなる全地積が中国所有となるわけである。
活躍する「トロイの木馬」
大部分の在日中国人は、普段は日本の法制度に基づき行動し、日本国民然として生活している。
しかし、中国人は同胞意識が強く、集まる性格がみられる。またゴミ出しなどの生活習慣も異なり、環境悪化につながる。
日本人の方がいつしか疎外感を感じ、あるいは環境悪化に嫌気がさし、住んでいるマンションや地域から出ていくことになる。
こうしてマンションや地域一帯が中国人コミュニティに変化していく。