根拠薄弱な批判でも声を大にして

 大統領府報道官出身で元ハンギョレ記者の金義謙(キム・ウィギョム)議員は、「尹氏夫妻は某シャーマン団体と特別な関係にある」と主張し続けている。その証拠として、該当団体の行事に尹氏夫婦の名前が書かれた提灯が掲げられた写真を提示したのだが、その後、同行事には文在寅大統領の提灯もかかっていることが確認され、これは特大のブーメランとなった。

 すると今度は金議員は、尹氏の妻キム・ゴンヒ氏が主催する行事で該当団体のトップが開会のあいさつをしたとの主張を展開した。ただ、これに対する具体的な証拠は提示されていない。「朝鮮日報」は、「金議員は、記者からの『証拠があるのか』と問い詰める電話を一方的に切り、二度と電話に出なくなった」と報じている。

 韓国メディアによると、共に民主党の選挙対策委が配布した「第20代大統領選挙遊説メッセージ基調(案)」には、尹候補に対して、新天地教会やシャーマン疑惑を集中的に提起せよという内容が含まれている。

 そこでは「尹錫悦陣営の実力者はシャーマニズムのコンジン法師だそうだ」「国民の力には新天地信徒がうじゃうじゃいる」「呪術中毒、アルコール中毒の尹錫悦が大統領になれば我が国が滅びる」「爆弾酒中毒者に国政運営を任せることはできない」などの例文が紹介され、これらを積極的に使用することが勧められているという。