夕日と東京湾ゲートブリッジ。絶景の釣行風景

冬釣りの楽しみを探す

 冬の陸釣りは、経験のある方ならご存知の通り、他の季節と比較すると低活性で対象魚種も激減。陸釣りの多くは「寒い」「釣れない」の苦行となってしまいがちです。

 自然相手の釣りでは大切な経験の一つですが、毎度これではさすがに楽しくありません。

 昨シーズンは「時短釣行」という自信の仮説検証企画で、釣行時間と魚種を絞って遊んでみましたが(第14回:釣れそうな日を決める「時短釣行」実践編(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/64470)ご参照ください)、朝マヅメや夜釣りなど、極寒の時間帯はさすがに堪える年齢になってきました。

 今回は、「寒さを忘れる釣り」をテーマに、すっかり冬の釣りが苦手となったシニアの私でも「楽しい」と思える陸釣りについて、耐寒・防寒・釣法ともに探索と実釣2年目の経過リポートです。

 探究は続きますが、「冬遊び」のヒントになれば幸いです。

私が考える冬の陸釣りの課題は3つ

 冬でも存分に楽しむなら、寒さを振り切って沖に出るか、少し頑張って難解な陸釣りの答えを探してみるか、反対に諦めて冬はオフに・・・という選択肢が考えられます。

 私の場合、好奇心旺盛な頃は、竿が出せる時があれば厳冬の沖でも堤防でも行きました。

 特に、毎度敗色が濃い陸釣りでも寒さに打ち勝つタフなマインドを持てた原点は、未知の領域への好奇心があったからだと振り返って思います。

 少し知恵がついて先が見通せるようになると、好奇心は薄れ、仮説検証型で論理的に行動したくなるものです。

 個人的には過去に諦めた冬釣りを再開するなら、ぬくぬくと家で道具と遊ぶことより楽しいと思えるよう、以下のようなワガママな3つの課題をクリアしてみます。

1.凍えながらの釣りは避けたい

2.厳しいながらも一定の再現性は確保したい

3.希少価値への喜びを楽しさにしたい