東京湾釣行・朝マズメの風景

 前回(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/64400)は、「釣れそうな日」から釣行機会広げていく「時短釣行」の実現可能性について定義し、試し釣りを通じて、釣りやすい魚種なら組み立てられそうだ・・・ということが分かってきました。

 今回は、これから活性が高くなる春以降のシーズンも踏まえ、より具体的に成立しやすいパターンを検討するとともに、得意な釣法と初めてトライする釣法も交えて、比較的釣果が厳しい冬期にその実践力を確かめてみました。

時短釣行のパターン

 まずは時短釣行が可能なケースを考えてみます。

 沖釣りでは船宿の乗船パターンの探索、陸釣りでは条件の組み合わせパターンを考えてみました。さらに蛇足として実釣以外の「釣り」も追記いたします。

1.遊漁船であれば半日船での釣行

2.陸釣りであれば狙い魚種の盛期や捕食活動時間に絞った釣行

3.時間が僅かしかない時は、仕掛のパッキングや道具の自作などが意外に面白いのですが、詳細は今回、割愛いたします。

時短が可能な船釣り

 今も多くの人が利用されている東京湾の遊漁船には「半日船」というものがあります。

 1日釣行するには少しだけ時間が足りないという時に有効です。1日船に比べると港近くでの釣りとなるため、狙える魚種の多くは、アジ・キス・イシモチ・カサゴ・タチウオやシーバスなどの、「江戸前のお魚」が主流になります。

 相模湾や駿河湾では移動範囲が広いため半日船はほとんど存在せず、関東では東京湾特有の乗船パターンになります。

 午前船ならお昼までに帰港、午後船は13時前後に出港と、いずれも実釣は4時間程度です。1日船に比べそれぞれ午前・午後に2~3時間ほど余裕ができるイメージです。